こんにちは。まめです。
変化することに対して恐怖を感じますか?
今回は「チーズはどこへ消えた?」という本から、変化に対する思考法について紹介したいと思います。
日本で400万部、全世界で2800万部を超えている大ベストセラーの本なので、書店などで見かけたことがある方もいると思います。
物語としてはとてもシンプルなものなのですが、日常生活における変化の恐怖に対する考え方を学ぶことができます。
今回はこの本の概要と、この本から学べる思考法、そして僕自身がこの本からどのようなことを気をつけようと考えたかについて紹介していきたいと思います。
チーズはどこへ消えた?の概要
この本は、二匹のネズミと二人の小人の物語です。
二匹と二人は迷路の中に住み、その中の「チーズ」を探すという生活を続けていました。
そして、ある日、チーズがたくさんある場所を見つけ、大喜びして、毎日そこに通ってチーズを食べることができました。
しかも、そこのチーズはなぜか補充をされているようで、永遠になくならないのではないかと思わせる場所でした。
しかし、この「チーズ」を見つけた後の行動が二匹のネズミと二人の小人では全く違っていました。
常にその場所の変化に敏感になり、なにか「変化」がないか毎日確認していた
二人の小人
チーズが見つかったことに安心しきっていて、毎日チーズがある場所に通うだけになり、慢心していた。
しかしある日、この場所の「チーズ」がすべてなくなってしまいました。
そして、ここでも、ネズミと小人では行動が変わってきます。
毎日「変化」に気を配っていたおかげか、焦らず、すぐに別の場所にチーズがないか探しに行く
二人の小人
チーズが消えてしまったことで途方に暮れ、その場所にチーズがないかくまなく探し、またいつか、チーズが補充されると思い、その場にとどまった。
来る日も来る日も待ち続けた二人の小人(ヘムとホー)でしたが、全く状況は変わりません。そんな中、一人の小人(ホー)の思考が変わっていきました。
このままここにいてもチーズは現れない。どこかに探しに行く必要がある。今すぐ探しに行こう!
ヘムの思考
動くのは危ない。もう少ししたら、きっとチーズがでてくる。だからここで見守っていたほうがいいんだ!
二人はもめながら毎日を過ごしていましたが、ついにホーが探しに行くことを決意します。
ホーはなかなかチーズが見つからず、恐怖を感じ始めていましたが、自分が幸せになっている姿を想像することで、前向きになることができました。
そしてついに、見たこともないようなチーズがたくさんある場所へとたどり着いたのです。
そこには、先に旅立った二匹のネズミがチーズをすでに満喫していたのです。
チーズはどこへ消えた?から学べる思考法
概要を読んでいただくとなんとなくわかると思いますが、「チーズ」というのは、仕事の成功や家族、健康など、人それぞれが人生に求める幸せですね。
そして迷路はその幸せを探す場所、例えば、社会や家庭などの象徴になっています。
二匹のネズミのように状況の変化に対応し、すぐに行動を起こすことがベストですが、なかなかすぐに行動するのは難しくて、小人のようにその場に留まってしまいがちだと思います。
しかし、その小人の中でも、ホーのように恐怖に立ち向かって行動できる人と、ヘムのように現状維持をしていしまう人とでは、大きな違いが出てきますよね。
概要では、詳しく書きませんでしたが、ホーはチーズを探しに行くと行動を始めてから、何度も挫折しそうになりながらも、いろいろな思考に気付くことで、立ち向かっていくことができ、最終的には自分の目的に達することができました。
なので、その思考法の中で、僕が良いなと思ったものについて紹介していきます。
「もし恐怖がなかったら何をするだろう?」
まずはこのような思考です。
何か新しい行動をするときに、障害になるのは、「うまくいかないかもしれない」という不安や恐怖ですよね。
しかし、その恐怖を考えないとしたときに、自分が何をしたいのか。それが本当にやりたいことなのではないかという思考です。
自分が本当にやりたいことは恐怖によって押しとどめられています。
なので、そのようなネガティブなことを考えず、自分のやるべきことに向かっていく思考が大切ですね。
「恐怖を乗り越えれば楽な気持ちになる」
続いてはこのような思考です。
恐怖というものが人の行動を制限していると上で紹介しましたが、その恐怖を乗り越えたとき楽な気持ちになったことがあると思います。
例えば、苦手な人と話しをするときに、怒られたらどうしようという恐怖を感じていたけれど、意外とすんなりいったとき、楽な気持ちになりますよね。
もちろん、うまくいかなかった経験もあると思いますが、うまくいった経験も誰しも必ずあると思います。
ただ、どうしてもうまくいかなかった経験だけが頭に残り、うまくいった経験はかき消されてしまいます。
なので、恐怖に立ち向かう必要が出てきたときは、頭で成功した体験を何とか思い出して、「これを乗り越えたらすごく楽になる」というイメージを持つことが重要ですね。
「まだ新しいチーズがみつかっていなくても、そのチーズを楽しんでいる自分を想像すれば実現する」
これは上で紹介したことと似ていますが、やはりネガティブなイメージよりはポジティブなイメージをすることがとても大切だということです。
常に成功した時のことを想像し、行動することが大切ですね。
「遅れをとっても、何もしないよりは良い」
恐怖によって、現状維持を続けてしまうと、もう行動しても遅いという考えも出てきますよね。
例えば、年齢的に転職するのは難しいとか、結婚するのは難しいとか、時間が経ってしまったゆえに、あきらめてしまうパターンです。
しかし、そこであきらめて、辛い状況を続けると、「あの時、行動しておけばよかった」と必ず思いますよね。
なので、やはりいつであっても「何もしないよりは良い」という思考はとても大切だと思います。
僕がこの本を読んで気をつけようと思ったこと
この本では上で紹介した以外にもたくさんの思考法が示されています。
いろいろな思考法に触れた中で自分が気をつけようと感じたことを紹介していこうと思います。
自分が本当にやりたいことは何か考える
この本の中で、僕が一番印象に残ったのは思考法の中で一番最初に紹介した「もし恐怖がなかったら何をするだろう?」です。
恐怖というものが、自分が本当にやりたいことが何かわからなくしていると考えるようになりました。
なので、一旦怖いという思いは忘れて、自分が前に進むには何をするべきかを考えるようになりました。
そうすると、「これをやる必要がある!」と本当に必要なことがわかるようになりましたね。
ポジティブなイメージを持つ
僕自身は根っからのネガティブ思考です(笑)
常に最悪を想定してしまいます。
怒られたらどうしよう、うまく伝えられなかったらどうしよう、失敗したらどうしよう。。。
このようなことが頭のなかをぐるぐるして行動を起こせないことがたくさんあります。
しかし、今までの人生を振り返ると、このような最悪な事態に陥ったことはほとんどありません。
ただ、うまくいかなかった経験ももちろんあります。
上でも紹介しましたが、この時にどちらの経験をイメージするかはとても大切です。
なので、ついつい失敗したイメージを思い出しがちですが、すぐに成功したイメージに切り替えて行動するように心がけるようになりました。
一つずつステップを踏んで考える
上二つのことを考えことで行動がある程度できるようになりました。
けれど、大きすぎる恐怖に立ち向かうのはやはり難しいです。
そんな時に、その大きすぎる恐怖に立ち向かう前に何をしていくのが良いのかを考えるようになりました。
例えば、今の仕事が辛くて、転職を考えてたとします。
転職するということを考えると、とても恐怖に感じますよね。
この恐怖はなかなか拭えるものではないと思います。
しかし、その転職に向かって何かアクションを起こすことはそこまで恐怖ではありません。
転職サイトに登録する。エージェントと面談するなどですね。
僕の場合は、うつ病で休職中のため、就労移行やリワークの見学に行く。使える制度を確認に区役所に行くなどです。
小さな恐怖を乗り越えていくと、最終的な大きな恐怖もだんだんと小さくなっていく感覚があると思います。
なので、一つずつステップを踏んで物事を考えていくのはとても大切だなと感じるようになりました。
まとめ
いかがだったでしょうか。
この本はとてもシンプルですし、とても短い物語です。
しかし、この短い物語から何を読み取るかは人それぞれだと思います。
僕も初めて読んだ時は、「そんなの分かってるよ」と思ってしまいましたが、何回か読むと違う思考が出てきたりします。
ページ数も100ページもなく、30分もあれば読める本です。
けれど、この本から学べることはたくさんあります。
ぜひ一度読んでみて、自分なりの思考法を見つけてみることをおすすめします。