うつ病を患っての就労方法 一般枠か障害者枠か、オープンかクローズか

こんにちは。まめです。

うつ病で転職を考えたとき、どのような形で就労しようか考えますよね。

一般枠で行くのか、障害者手帳を取得して、障害者枠で行くのか。

一般枠でも、クローズでいくのか、オープンで行くのかなど・・・

僕自身は、まだ会社に在籍していて、休職をしているという状況ですが、やはり転職というものを考えています。

その時、障害者枠、一般枠(オープン、クローズ)で具体的に何がどのように違うかわかっていませんでした。

なので、今回、自分なりに調べたことをまとめて記事にしてみました。

今後、どのような形で就労しようか考えている方の参考になればと思います。

一般枠 クローズ

一般枠 クローズ

まずは、一般枠にクローズで就労する場合です。

自分がうつ病を抱えているということを企業に言わずに就職するパターンですね。

この場合は、普通に就労変わらないのでイメージがつくかと思いますが、次のようなメリット・デメリットがあります。

メリット

・給与は一般に就労した場合と同じ
・企業の選択肢は多い

メリットとしては、やはり企業の選択肢が多く、給与も普通にもらえることですね。

やはりオープンもしくは障害者枠での雇用となると、選択肢も少なく、給与も一般就労と比べると低くなります。

デメリット

・業務上の配慮を受けることができない
・症状が厳しい時でも、自分で解決する必要がある
・どことなく後ろめたい気持ちがある。

続いてデメリットです。

これはやはり隠して就職するわけなので、病気に対しての配慮は受けることができません。

業務量や人間関係などですね。

もちろんあまりにひどい場合は普通の就労でも問題であるため、相談することができますが、うつ病などの場合は厳しいと思うハードルが低くなっています。

どこまでが認められるのかというのは難しいところですが、あまりに相談が多かったりすると、企業側も「この人大丈夫かな?」となってしまいます。

うつ病の再発率は高く、また休職を繰り返すごとに確立が上がっていくと言われています。

なので、ストレスを抱えて再発してしまうというリスクがあることが認識しておく必要がありますね。

また、病気を隠して就労しているわけなので、後ろめたさも感じるのかなと思います。(これは僕の想像ですが・・)

全く病気が気にならないほど回復しているという場合もありますが、何がきっかけで、再発するかわからないのがうつ病の怖いところでもあります。

なので、ストレスを受けたときに、自分で発散する方法をしっかり認識しておく必要があります。

 

クローズの場合は良くも悪くも普通に就労するのと変わりません。

自分がストレスを感じる要因が何か?この職場ではその要因は避けられるのか?ということをしっかり調べなくては再発の恐れもあります。

下調べが非常に大事ですね。

一般枠 オープン

一般枠 オープン

続いて、一般枠にオープンで就労する場合です。

これは障害者枠に応募するよりも一般的ではないですが、企業の中には、オープンであっても、一般枠で就労できる場合があります。

その場合のメリット・デメリットについて紹介していきます。

メリット

・業務上の配慮を受けやすい
・障害者枠よりは給与が高く、業務の範囲も広い
・病気を隠しているという後ろめたさがない

病気をオープンにしているので、それを理由に業務上の配慮を受けやすく、隠しているという後ろめたさがないです。

また、障害者枠で就労するよりは給与が高く、任される業務の範囲も広くなりますね。

デメリット

・クローズ、障害者枠より採用企業は少ない
・障害者枠での就労ほど配慮は受けれない
・企業が障害に対して知識がない可能性がある。

まず、当然ですがクローズで就労するよりは企業の選択肢は少ないです。

また、障害者枠での就労よりも選択肢は少なくなりがちです。

これは、障害者枠は国から企業に障害者を一定の人数以上を雇用するよう法律で定められているため、枠としてはある程度あります。

しかし、一般枠は特に枠が決まっているわけではなく、オープンの人を雇用するかしないかは企業次第です。

また、業務上の配慮も国が定めているわけではなく、企業努力の範疇となります。

なので、オープンでの一般枠の就労は企業側が障害を持っていても、問題なく働けると思ってもらう必要があるわけですね。

また、企業側が全く障害について知識がない場合もあります。

採用したものの、配慮すべき点がわからず、普通の就労と変わらない場合もあるようなので、面接などで、どの程度理解があるのか確認しておくのが大事ですね。

障害者枠

障害者枠

最後に障害者枠での就労です。

これは、障害者手帳を入手して、企業が定めている特別な採用枠に就職する方法です。

メリットとデメリットがあります。

メリット

・障害者枠は法律で定められているため、枠はある程度ある。
・障害に対する様々な配慮を受けることができる。
・企業側もある程度障害について把握している。

まず、一般枠ほどではないですが、障害者枠は国の法律で一定以上設けるよう定められているため、ある程度、企業の選択肢があります。

しかし、業務内容は単純作業などがメインになるため、業務内容の選択肢としては少ないですね。

また、障害者枠というものを設けているだけあって、障害に対する理解も深く、それぞれの障害にあった配慮をしっかりしてくれます。

デメリット

・業務内容の選択肢は少ない
・給与は一般枠と比べると下がる傾向
・変な偏見を持たれる可能性がある。

まず上でも説明しましたが、業務内容的な選択肢は狭くなります。

単純作業などの業務に割り当てられがちなので、仕事自体にやりがいを見出すのは難しいかもしれません。

また、給与は基本的には一般枠よりは低くなります。全国平均でも10万ほど差があります。

ただ、企業によっては、あまり下がらないところもあるようなので、条件はしっかり確認しておく必要がありますね、

また、障害者枠での就労しているということで、障害者として変な偏見を持たれる可能性があります。

過剰に気にされたり、嫌煙されたりする可能性もあるので、少し不安ですね。

どういった就労がいいのか

どういった就労がいいのか

このように自分の体調や就労したい形を考えて働き方を決める必要があります。

就職の方法ごとにまとめると次のような感じだと僕は考えています。

・体調はある程度安定していて、普通に就労しても問題ない
・自分でストレスをコントロールする方法や不満を伝える術を理解している。
・相談できる人がいる
⇒クローズ就労・ある程度体力は戻ってきたが、再発する不安がある。
・自分のスキルを活かせる仕事がしたい
・自分の強み・弱さを理解している
⇒オープン就労

・しっかりサポートを受けて就労したい
・業務内容・給与の多さは気にせず、負担の少ない仕事をしたい
⇒障害者枠での就労

やはりクローズでの就労は、体調が安定していて、ストレスなどを自分でコントロールできていなければ、就労を続けることは難しいかなと思います。
また、まだ症状が安定しないときがあるなどの場合は障害者枠で就労し、負担の少ない仕事で社会復帰をして、賃金を得るという方法が良いかなと思っています。
この真ん中あたりがオープン就労かなっと僕は思っています。
ある程度は体力が戻っているけれど、今まで再発したことがあるので、少し配慮を受けないとまた再発するという不安を抱えている場合です。
また、仕事に対して、やりがいをある程度は持ちたいと考えている場合ですね。
このオープン就労をする上で、一番大事だと思っていることは「自分の強みと弱さを理解している」ことだと思っています。
うつ病を抱えているとそうでない人で、全く同じ人であれば、健常な人を採用すると思います。
悲しいことですが、これは現実問題ですよね。。
しかし、全く同じ人というのはこの世にはいないです。
うつ病を経験していることで、自分の弱い部分も知っているのと同時に、自分の強みも誰しもが持っています。
病気を患っているという観点では、マイナスにとらわれがちですが、自分という人間を作り上げる要素としては必ずしもマイナスにはならないと思います。
上でも紹介しましたが、障害者枠とは違い、企業側は一般枠にオープンの人を雇うということは企業の判断によります。
なので、うつ病かどうかにかかわらず、自分の強みをしっかりアピールすることが大事ですね。
僕自身は、オープンで就労をしたいと考えています。
しかし、この記事を書くために就労方法について調べていくうちに、オープン就労のデメリットが気になりました。
結構険しい道のりになるのかな。。という不安もあります。
なので、今の会社と相談して部署の異動などで解決することは本当にできないのかな?と考えるようになりました。
転職すると決めきるのではなく、あらゆる選択肢を考えて、自分にあった生き方ができるよう頑張りたいと思っています。

就労移行支援は活用したほうが良い

ここまで、就労する方法を紹介してきましたが、どの就労方法を選ぶにせよ、就労移行支援を活用することをおすすめします。
就労移行支援とは何かについては次の記事で紹介しています。
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就労移行支援では、どの就労方法であっても、就活のサポートをしてもらうことができます。
また、定着支援という形で就労後も定期的に面談等をして、悩みなどを相談できたりもしますね。
さらに、オープンや障害者枠での就労となった場合、企業側にも自分の悩みを相談してくれて、問題点の解決などの手助けをしてくれます。
このように多くのサポートを受けることができるため、転職サービスやハローワークなどで就職するよりも、より良い企業を見つけることができ、企業への定着もしやすいです。

まとめ

いかがでしたか?
どの就労方法にするかは、やはり自分が望む働く姿をしっかりイメージして、自分で決めることが大事かなと思います。
それぞれ、メリット・デメリットと、今の自分の状態をしっかり考えて、自分に最適な就労方法を見つけましょう。
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