こんにちは。まめです。
みなさん、社交的で、気さくな人をうらやましいと思ったことはありますか?
僕自身もそうですが、コミュニケーション能力が高く、誰とでもすぐ会話ができたり、また、飲み会やイベントなどで、楽しそうにはしゃいでる人を見て、うらやましいと思ったことがあります。
自分もそんな風に、社交的で明るい人に憧れを持ちます。
僕は人付き合いが得意ではないですし、どちらかといえば一人を好みます。
また、細かいことにこだわってしまったり、全部自分でやろうとしてしまいますね。
こんな僕みたいな人は「内向型」と呼ばれ、逆に、社交性が高い人を「外向型」と言ったりします。
内向型の人は外向型の人に憧れを持ち、外向型になりたいと思うことが多いと思います。
なぜかというと、今の社会では「外向型」の人が好まれる傾向にあって、「内向型」の人は良くないとという雰囲気がありますよね。
しかし、内向型の人は、無理に外向型になる必要はなく、内向型の生き方を知ることで、自分の価値を見出すことができます。
今回はそんな内向型の生き方を「内向型の生き方戦略」という本を基に紹介していきます。
内向型の外向型とは
では、まず内向型と外向型とは何か?について説明します。
最初にも簡単に紹介しましたが、二つの型の特徴は次のような感じですね。
外向型:人付き合いがうまい、明るい、楽観的、協調性がある
内向型:人付き合いが苦手、どちらかといえば根暗、ネガティブ思考、協調するのが難しい
比率は外向型が8割、内向型が2割と言われています。
このように全く逆の性格を持っています。
では内向型と外向型は何が違うせいで、このような性格の違いが出てしまうのかというと「刺激への感度の違い」によって生まれています。
僕たち人間は外部から刺激を受けると脳内でドーパミンやアドレナリンといった興奮物質が出るということはなんとなく聞いたことがあると思います。
この興奮物質の量によって、「不快だ」とか「退屈だ」とか「心地よい」と感じます。
なので、強すぎず、弱すぎない適度な刺激がある状態が「心地よい」と感じるわけですね。
内向型と外向型では、この「心地よい」と感じる刺激の領域が違います。
内向型の人が「強すぎて不快だ」と感じる過度な刺激を外向型の人は「心地良い」と感じます。
これは言い方を変えると外向型の人は「刺激にニブい人」、内向型の人は「刺激に鋭い人」ということになります。
この心地良いと感じる刺激の領域が違うことから、上で紹介したような性格が生まれるわけですね。
また、この心地良いと感じる刺激の領域は生まれつき持っているものなので、努力で変えることは難しいです。
なので、「内向型の人」が「外向型の人」になることは、難しいということです。
しかし、これは、そもそも、内向型と外向型は生まれつき持っているものが違うわけなので、無理に変わろうとせず、その自分が持っているものに合わせた生き方をすることを考えるべきです。
内向型の特徴と強み
ただ、「やっぱり外向型のほうがいいな・・」と思うかもしれません。
しかし、内向型にも強みがあり、それをしっかりと認識することが大事ですね。
・小さなことで幸せを感じることができる
・平時で全力を出している
ネガティブな力でリスク対策ができる
ネガティブというとマイナスなイメージがあると思います。
しかし、これは必ずしもマイナスに働くものではありません。
ネガティブというのは、様々なリスクを考えることができるということです。
時には、「自分は心配しすぎなのかな・・・」と思うことがあるかもしれません。
しかし、ネガティブということを自分の強みと捉えて、様々な思考ができると考えることが大事です。
小さなことで幸せを感じることができる
上で紹介したように、外向型の人は刺激にニブく、内向型の人は刺激に鋭いです。
これは、幸せに対しても同じことが言えます。
外向型の人はお祭り騒ぎやイベントなど、大きな刺激を幸せと感じるわけですが、逆を言うと、「大きな刺激でなければ幸せを感じることができない」ということです。
しかし、内向型の人は小さなことで幸せを感じることができます。
例えば、家で一人でのんびり過ごしたり、自分の趣味に没頭したりですね。
お祭り騒ぎをしているのを見て、「楽しそうだな」と感じることがあるかもしれませんが、内向型の人は日常生活の中で、それと等しい幸せを感じています。
なので、無理に、外向型の人が騒いでいる中に入ろうとせず、今の自分の幸せを大事にすることを優先するべきです。
平時で全力を出している
内向型の人は常に全力で頑張っています。しかし、外向型の人は余力を残して生活をしています。
「頑張れ!」という言葉がありますね。
これは余力を残している人が、今より力を出すために使う言葉です。
内向型の人は常に頑張っているわけなので、「頑張って!」といわれると、「これ以上頑張らなきゃいけないのか・・」と感じてしまいます。
なので、内向型の人は常日頃から、「頑張っている」状態なので、この「頑張って」という言葉を気にする必要はありません。
普段通り行動することで十分頑張っていることになっています。
内向型の人はどう生きるべきか
ここまでで、内向型と外向型の違い、内向型の強みを理解してもらえたと思います。
外向型と内向型は、そもそも全く特徴が違うため、同じように生きようとすると辛く感じます。
そもそも、外向型と内向型では、社会への貢献の仕方が違うということを認識すべきです。
なので、同じ生き方をする必要はなく、内向型の人は自分に合った生き方をしていくべきです。
今回はどう生きるべきかを5個紹介します。
・コミュニケーションが苦手と思わない
・身近な人に理解してもらう必要はない
・恩を直接当人に返す必要はない
・境地へ向かう
外向型のテンションに合わせない
外向型の人は「テンションが高い」ですよね。
飲み会なんかでも、騒いだり、場が盛り上がることを良いとします。
これは外向型の人は「場」に興味を示すからです。
逆に内向型の人は「個」に興味を示します。
外向型の人は「場」が一体となることで、安心感と心地よさを感じます。
内向型の人はそんなテンションに合わせることが難しく、時には「冷めたやつだ」、「ノリが悪い」と非難されることがあったと思います。
しかし、そんなことを気にする必要はなく、逆にそんな「場」に苦しめられている「個」を助けるという役割を持っていくべきです。
コミュニケーションが苦手と思わない
内向型の人は「自分はコミュニケーション能力が低い」と思うかもしれません。
「雑談」というものを苦手と感じ、うまくコミュニケーションが取れていないと感じることがありますよね。
しかし、逆に自分の目的を達成するための会話は苦手ではないと感じることもあるのではないでしょうか?
僕もそうなんですが、仕事上のコミュニケーションはそこまで苦手ではありません。
自分の目的を達成するために、伝えることをしっかりと考え、正確に物事を進めていけることが多いです。
逆に、目的以外の会話をすることは苦手です。これが「雑談」ですね。
外向型の人は「雑談」をすることで、情報を共有し、一体感を得たいと感じています。
上で紹介した「場」を盛り上げて、一体化を出すということと同じですね。
なので、内向型の人はコミュニケーションが苦手なのではなく、スタンスが違うということをしっかりと認識するべきです。
身近な人に理解してもらう必要はない
例えば、家族や友人などに自分の考えを理解されないということを経験したことがありますか?
身近な人に理解されないとショックを受け、自分に自信がなくなっていきます。
しかし、これも内向型と外向型の違いからくるものです。
これまでもたくさん紹介していきましたが、二つの型は全く特徴が違います。
お互いの型が違うということを、お互いが理解していないと、分かち合うことはとても難しいです。
特に内向型の人は二割しかいないため、自分の身近な人の中に内向型の人はいないかもしれません。
なので、家族や近しい友人でなくても最近ではネットが活発になので、SNSなどで同じ価値観の人と理解をしあうことで、自分の価値を見出すということも重要になってきます。
恩を直接当人に返す必要はない
恩を返すという考えがありますよね。
例えば、「親の介護をする」「年長者を大切にする」「地域を大切にする」などが今の一般社会の価値観です。
それに反すると、「薄情者だ」などと非難されます。
しかし、この恩を返すということに、大きなストレスを感じる人もいますよね。これも内向型の人に多い傾向です。
内向型の人は自分の価値観があり、それは自分が目的を感じることができない介護や奉仕活動と言ったことに価値を見出すことができず、しかし、恩を返さなければならないという考えに縛られることで、苦しさを感じてしまいます。
しかし、「恩」というものは必ずしも本人に返す必要はなく、「次世代に返す」ことで未来を作っていくことができます。
自らが新しい道を作っていくことで、未来を豊かにしていくことができ、それも社会貢献になります。
なので、「恩を返さなくてはいけない」という考えに縛られて、苦しいときは、別の返し方もあるということを知っておくことも大切です。
境地へ向かう
さて、いよいよ最後です。
ここまでで、内向型の外向型の違いをいくつか紹介してきましたが、この本ではそれぞれを別の呼び方をしています。
今存在する社会を維持することを大切にする内向型:境地開拓型
新しい物、場所を見つける
外向型の人は社会の中を充実させ、内向型の人は社会の外を拡大していく。そんな役割に分かれています。
外向と内向という言葉ですが、実際の社会に対する役割は、外向が内側で、内向が外側なんですね。
また、ここでいう境地は、社会の外側にある、自分が本当にやりたいことや、自分らしさが発揮できる場所、物理的に言うと、都会のど真ん中よりは、郊外や田舎、大きなビルというよりは、小さくひっそりとした場所などのことを言います。
内向型の人は大きな社会の一員になるよりは、自分の価値観で、新しいことに挑戦していくほうが向いています。
なので、例えば、起業して新しいことを始めたり、研究などで新しいことを発見したり、田舎でゆっくりと過ごしたり、クリエイティブな仕事をするなど、そういった自分に合った仕事を目指していくほうが良いです。
また、ここで一つ大事なことがあります。
それは、「社会で成功すれば、境地に向かえるというのは誤解」ということです。
例えば、「社会である程度実績を積んでから企業しよう」とか「社会でお金を貯めてから田舎に住もう」とかそういった考えです。
しかし、社会で成功するのを待っていると多くの人は、気が付いたら定年間近となってしまいます。
ただ、外に出て成功するかなと不安に感じますよね。
けれど、内向型の人はそもそもそういった境地を開拓していける力を持っています。
自分が好きなことを突き詰めていくパワーを持っているため、境地の方向に進んでいくことで、自分の能力を十分に発揮できる場所が見つかるでしょう。
まとめ
では最後にまとめです。
・内向型の人は刺激に鋭い
・刺激に鋭いから、ストレスを感じやすいが、幸せも感じやすい
・無理に社会の中に入り、社会貢献をしなくても、境地にでて、社会を広げることを目指すべき
このように外向型と内向型は違うのだということをお互いが理解することで、どちらにとっても生きやすい社会になると思います。
この本では境地に向かうのが良いとされていますが、実際問題、社会から離れて、外に出ることは勇気がいりますよね。
なので、今回紹介した内向型の生き方の4つ目までを、意識して生活し、それで、自分に勇気を持つことができたら、「境地に向かう」ということを選んでも良いのかなと思います。
僕自身も、もっと明るく、社交的に生きていけたら楽しいのかなと思っていました。
しかし、この本に出合ったことで、内向型と外向型は価値観が違うから、内向型としての価値観を大切にして、自分に合った生き方をしていくことが大切なんだと思うことができるようになりました。
この本には、今回紹介しなかった、内向型と外向型の違いや、特徴、境地に行くとはどういうことか、ということが書かれています。
この記事では僕がピンっと来たものをピックアップして紹介しましたが、もしかしたら、この本の別の場所にみなさんがピンっと来ることが書かれているかもしれません。
内向型ということに引け目を感じて、生き方に悩んでいる方はぜひ、一度この本を読んでみることをおすすめします。
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